引越しの際、前もってしておかなければいけない手続きがたくさんあります。

そう話をすると市町村役場での住民票異動届だけを考えてしまいがちですが、普段何気なく利用しているライフライン(電気、水道、ガス)やインターネット、郵便物の受け取りなども、事前にしておかなければいけない大切な手続きになります。

電気、水道、ガス、インターネットなどは利用料を支払っていますので、今住まわれている家の利用停止手続きをしなければ、次に誰かが引越ししてきて利用するまで、あなたに基本料金の請求がきて、支払うことにもなりかねません。

郵便物は、住所変更が間に合っていなければ、以前の住所のまま郵送されてきますので、大切な郵便物が受け取れないということも起きてしまいます。

また、新しく住む家の開始手続きをしていなければ、すぐに電気・水道が使えずに生活に支障をきたしてしまいます。

そうならないためにも、今すんでいる家の利用停止手続きと、新しく住む家の利用開始手続きを同時に行っていきましょう。

電気、水道、ガス、郵便物などは、引越日の2週間ほど前に手続きを行えば不安なく引っ越すことができます。

インターネットについては、回線工事の予約や契約をどうするかなどたくさん検討することもありますので、引越しを決めたらすぐにでも手続きを行う事をおすすめします。

引越し手続き(電気)

引越当日に、「今日引っ越すので電気を止めて下さい」と電力会社に連絡しても対応してくれませんので、引越しの1~2週間ほど前から電気の使用手続きを行いましょう。

その「電気の使用停止の手続き」についてお話いたします。

電気の使用停止の手続きには二つの方法があります。

1.電話で申し込み
引越日の4~5日前【日、祝祭日を除く】までに連絡が必要です
沖縄電力コールセンター 0120-586-390
■受付時間 月~土 8:30~17:00 ※祝祭日や年末年始除く

2.インターネットで申し込み
引越日の3営業日前【日、祝祭日を除く】までに申し込みが必要です
東京電力ホームページ 「引越し連絡帳」サービスで申し込みできます
http://www.hikkoshi-line.jp/

申し込む際には、電気番号の確認が必要になりますので、「電気ご使用料のお知らせ(検針票)」や「電気料金領収証」を準備しておきましょう。

また、引越し先の電気の使用開始の手続きも事前に同じ手続きとなっていますので、必要に応じて「廃止手続き」と「開始手続き」を一緒に行うこともおすすめです。

引越し手続き(ガス)

電気や水道と同じく、ガスも引越しする際には、ガス閉栓の手続きが必要になります。ご利用されているガス会社によって申し込み方法は様々ですが、基本的には電話やインターネットでの申し込みになりますので、ゆとりを持って確認し、ガス閉栓手続きの申し込みを行っておきましょう。

それと同時に新しく住まわれる家のガス開栓手続きも確認・申込みしておけば、引越し後に慌てることがありませんので、一緒に行っておくことをおすすめいたします。

万が一、ガスの閉栓手続きを忘れてしまった場合には、ガスの基本料金が発生してしまい、支払うことになる可能性もありますので、くれぐれも手続きは忘れないようにしておきましょう。

引越し手続き(水道編)

水道中止の申込みをせずにあなたが引っ越した場合、水道料金はどうなるでしょうか?

水を利用していないので、使用量に対する水道料はかかりませんが、基本料が発生しますので、請求されて支払う恐れもあります。

そうならない為にも、事前に水道中止の手続きをしっかり行いましょう。

手続き方法は、各地方自治体によってインターネットで申込みができたり・できなかったりしますので、お住まいの市町村の水道局ホームページや電話にて確認し、2週間程前には行っておきましょう。

また、引越して新しく住む家で「水がでない」となると生活に支障をきたしますので、水道開始についても事前に確認し、申込み手続きを行っておきましょう。

引越し手続き(インターネット回線)

引越しの時に手間ひまがかかって悩むのがインターネット回線。

今利用している業者を、住所移転でそのまま利用できるのかどうか?または解約して別の業者と新規に契約するのか?など、利用するためには様々なケースがあります。

また、複数年契約していたため解約による違約金のデメリットや、キャンペーンなどで新規に契約するなど得られるメリットなど、これもいろいろなケースがあって、どうしたら一番得できるのかは、ケースバイケースでいろいろ調べて計算してみないとわかりません。

その為、引越しを考えた時からインターネット回線業者やプロバイダー業者のホームページなどで事前に確認して、じっくり検討しておきましょう。

引越し先でインターネットを利用するにあたって、回線接続の工事が必要なります。

工事は予約をしてから2週間ほどが一般的ですが、状況によっては1ヶ月待たされることもありますので、早めに申し込みをしておきしょう。

ここまでインターネット回線の契約や工事についてお話ししましたが、忘れていけないことは、引越し先との契約で、インターネットの利用や工事が可能かどうか、または回線がアパートにすでに引き込まれているかなど、契約を交わす際にしっかりと確認しておきましょう。

引越し手続き(厚生年金)

あなたが厚生年金に加入していて、引越しで住所変更された場合は、原則、住所変更の手続きが必要になります。

この手続きはご自身でするのはなく、会社(事業主)が社会保険事務所に提出しますので、あなたはお勤めの会社の担当者の方に住所変更したことをお伝えし、「厚生年金保険被保険者住所変更届」の提出依頼をしましょう。

この時に注意点ですが、あなたの配偶者が、あなたの扶養(国民年金3号)となっている場合は、配偶者の分も一緒に住所変更手続きをして頂きましょう。

引越し手続き(郵便局)

引っ越しの際に忘れてはいけない郵便局への転居届。この手続きをしないと、郵便物が引っ越し前の住所に配達されたり、宛先不明で配達されなかったり、あなたの元に郵便物が届かず、郵便物を受け取れないこともあります。

そうならないためにも転送サービスの手続きをしっかりおこないましょう。

転送サービスの手続き方法についてお話いたします。

1.郵便局の窓口にて「転居届」の提出
印鑑、ご本人(提出者)と確認できる書類(運転免許証・健康保険証など)が必要

2.転居届用紙をポストに投函
用紙は全国の〒事業所に置かれていて、投函の際は切手不要になりますのでご注意 ください。

3.インターネットで申込み(e転居)
郵便局ホームページ e転居サービスより申込みできます
https://welcometown.post.japanpost.jp/etn/

※郵便局にて転居状況登録に7日程かかりますので、ゆとりをもって15日前には手続きすることをおすすめします。

※転居届の受付状況を確認したい時には、上記のe転居サービスよりご確認できます。
転居届受付番号(10桁の英数番号)が必要になりますので、事前に確認しましょう。
転居届の右上に記載されている番号、e転居の場合は登録したe-mailアドレスあてに発行されている番号になります。

※転送開始は、転居届の際に申し込んだ「転送開始希望日」より転送されます。